嘔吐から始まった慢性発咳
※検査を受ける施設・検査内容・オプション・ペットの体重などにより料金は変動します。詳しくは、各施設でご確認ください。
- 犬
- CT
キャバリア 去勢雄・1歳10ヶ月・体重7kg
●体温:39.4℃、心拍180回/分(雑音なし、リズム正常)
●既往歴:なし
●血液検査異常
白血球↑:201×102/μl
CRP↑:5.0mg/dl
□□□□ 臨床経過 □□□□
==1病日==
原因不明の急性嘔吐、胸部レントゲンに特異所見なし
嘔吐症状が強いので入院
==3病日==
発咳
胸部レントゲンにて、肺野左前葉後部の肺胞パターン
誤嚥性肺炎を疑い加療
==4〜40病日==
症状およびレントゲン像の良化と増悪を繰り返す
一時的なステロイドや抗生物質追加など
==41病日==
CT検査
==50病日==
肺葉摘出術
□□□□ 画像所見 □□□□
●肺野/左後葉の腹側領域に境界明瞭なコンソリデーション※を認める。
病変は後葉気管支/腹側区域気管支領域であり、同気管支内には線状の高吸収所見【赤矢頭】と泡沫状の内容物を認める。
気管支は内容物により拡張するが、連続性は確認される。
●一部胸膜(胸壁)との癒着の可能性
・肺野/右前葉(背側)の一部に限局的なすりガラス陰影
・肺野/左前葉前部にもわずかな線状影
・中央および左側気管気管支リンパ節は9~10mmに腫大している
※コンソリデーションとは
血管が見えなくなるほど肺野が白くなった時に用いるCT用語
□□□□ 結果/診断 □□□□
【手術結果】
後葉気管支に杉の葉の様な植物が3本入っていた。
細菌感染も起こしており、胸膜癒着もあった。
【診断】
気管支内異物に伴う化膿性肺炎
【担当者コメント】
始まりは嘔吐でした。
しかも、詰まった場所は後葉…
なぜこんなに飲み込んだ?
非常に不思議な症例が日々来院されます。
迷った時はご相談ください。
お力になれる様、日々精進します。
【検査実施内容】※表記は全て税込価格です。
・CT検査(1部位、10kg未満) 49,500円
・CT追加検査(1回まで) 17,600円
・CT追加検査(2回以降) 8,800円
・CT造影検査(10kg未満) 24,200円
・採材 5,500円
・点滴処置(20kg未満) 1,650円
・酸素室(10kg未満) 2,750円
110,000円(税込)