肝臓腫瘍
※検査を受ける施設・検査内容・オプション・ペットの体重などにより料金は変動します。詳しくは、各施設でご確認ください。
- 犬
- CT
柴 去勢雄・13歳・12.3kg
□□□□ 主訴 □□□□
1 週間前に嘔吐で来院、肝数値上昇、膵特異的リパーゼ上昇、寝てばかりいる。
エコー下で肝mass ( 約7cm) を確認。OPE できるかの評価を希望。
□□□□ 画像所見 □□□□
腹部CT 検査では、肝臓の尾側領域に大きさ12.5×12.0×7.4cm( 体軸× 横軸× 高さ) の腫瘤性病変を認める【赤色矢頭】。
腫瘤はCT値28~50HU を呈し、造影剤による増強は全てに時相において非常に不均一に認められ、内部中心付近は造影増強に乏しく( 造影後CT値約30HU)、辺縁部において造影増強が認められる( 造影後CT 値約120HU)。また、X 線高吸収所見も散在して認められる。
以上の所見より腫瘍性病変を疑い、腫瘤の位置・血管走行などから発生部位として肝臓・外側左葉を疑うが、腫瘤サイズが大きく、外側 右葉とも密接しているため、断定はできない。腫瘤は周囲組織を圧排し、胃・十二指腸・膵臓は左方へ変位している。
また、腫瘤は右腎臓/ 膵臓/ 空・回腸/ 結腸/ にも接しており、癒着の可能性は否定できない。腫瘤周囲の腹腔内脂肪は一部でやや不整に見られ、炎症等を疑う。
門脈および後大静脈は、腫瘤とは直接接してはいないが、背側へ変位し、一部扁平化が見られる。その他、肝臓実質は動脈相でやや不均一に増強され、一部は結節のようにも見受けられる。
同所見は門脈相/ 平衡相では周囲と均一な 増強となっており、結節性過形成等を疑う。肝臓・外側右葉/ 内側右葉にCT 値約30HU を呈し、造影増強を認めない径~2.5mm の所見を複数認め、嚢胞を疑う。
肝リンパ節は以下の通り、腫大している【1.4×0.7cm/2.6×0.8cm( 長軸× 高さ)】。その他の所見を以下に記載する。
○胆嚢内壁は一部不整で、数mm の結節が多数存在する様にも見受けられる(【黄矢頭】)○脾臓に造影増強の乏しい結節と、周囲より増強される結節を複数認める。
○左右腎臓には造影増強の乏しい嚢胞/ 梗塞等を疑う所見を複数認める【青色矢頭】。左腎臓には結石を疑う所見も認める。
【検査実施内容】※表記は全て税込価格です。
・CT 検査(1 部位、20kg未満) 52,800円
・CT 追加検査(1 回まで) 17,600円
・CT 追加検査(2 回以降)×4 回(@8,800円) 35,200円
・CT 造影検査(20kg 未満) 27,500円
・点滴処置(20kg 未満) 1,650円
134,750円(税込)