検査機材について
幅広い装置を導入し、患者さまに適した装置で検査を実施しています。
MRI・CT装置
MRI
(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)とは、強力な磁力と電磁波の力により、体の断面像を撮る事ができる画像診断装置です。
X線を使用しない為、放射線被曝の心配がありません。
特に、椎間板ヘルニアなどの脊髄疾患や、発作などの頭部疾患を疑う場合などの検査に適しています。
超伝導タイプ 3.0T・1.5T
(キャミックひがし東京・城南・城北)
MRI装置の種類について
当センターで使用するMRI装置は人医療で使用されている同タイプの機種を導入しております。犬・猫は人間より被写体が小さい事もあり、高いスペックと撮像技術が求められます。
MRI装置は主に「永久磁石タイプ」と「超伝導タイプ」の2種類が存在します。
当センターでは施設により様々なタイプの装置を導入し、患者さまに最適な画像診断がご提供できる様に体制を整えております。
※臨床領域においては3.0Tが最高の超高磁場MRI装置になります。
永久磁石タイプ 0.4T
(キャミック城北)
MRI検査で分かる病気
脳疾患 | 腫瘍、梗塞、炎症、出血、水頭症、くも膜嚢胞、 キアリ様奇形(COMS)、小脳低形成など |
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脊髄疾患 | 腫瘍、梗塞、炎症、出血、脊髄圧迫病変、 脊髄空洞症など |
鼻腔内病変 | 腫瘍、炎症など |
鼓室胞内病変 | 腫瘍、炎症など |
CT
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)とは、X線が出る管球が体の周囲360度を、らせん状に回転しながら連続撮影し、体のいろいろな角度の横断像を撮る事ができる画像診断装置です。
通常1方向からのみ撮影する単純X検査と比較すると、情報量がとても多く、3Dの立体画像も構成する事が可能です。
また、MRIと比較すると、撮影時間が短時間ですむ事も特徴的です。特に、胸腹部の臓器の疾患や、歯・骨の評価を行う場合の検査に適しています。
CT装置の種類について
当施設で使用するCT装置は人医療で使用されている同タイプの機種を導入しております。
CT装置は一般的に「検出器」の数により情報量が異なり、列数(=検出器の数)が多くなれば1度の撮影で得られる情報量も多くなります。また列数が多い方が撮影スピードが速く=撮影時間も短くなります。現在の獣医療領域では16列が主流で、麻酔をかけて撮影する為、高スペックの装置は必要とされておりません。
CTでわかる病気や病気の部位
胸腔内 | 腫瘍、肺転移、リンパ節のチェック、炎症、 石灰化など |
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腹腔内 | 腫瘍、炎症、石灰化/線維化病変、副腎、リンパ節、 門脈、潜在精巣など |
頭部 | 外傷、鼻腔内病変腫瘍、鼻腔内病変構造の破壊、 口腔内腫瘍、歯科疾患、鼓室胞内病変病変など |
骨 | 腫瘍、骨増生、骨融解、形成不全、奇形、外傷など |
AZE (医用画像解析ワークステーション)
AZEとは、キヤノンメディカルシステムズ(株)が製造・販売する、マルチモダリティ対応の画像解析ワークステーションです。
キャミックでは4拠点全てにAZEを導入し、主にCT検査で得た画像データを三次元的に処理し(3D画像構築)、ハイクオリティな画像解析が可能となりました。
AZEの多彩な機能や迅速な画像処理により、インフォームドコンセントに役立てて頂けます。
※サンプル画像は人体の断層画像です。
NOBORI (クラウド型医療用画像管理システム)
NOBORIとは株式会社NOBORIが提供するクラウド型医療用画像管理システム「=PACS(Picture Archiving Communication System)」です。当施設で撮影・撮像された全てのDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)データを安全な回線を通じクラウド上で保存されています。個人情報を含む重要データが全国2カ所のデータセンターで保存されており、災害時などデータ損失リスクを分散し管理する事が可能です。当施設が現在、新サービスとして提供開始した「TONARI・オンライン検査結果配信サービス」をご利用頂く際にもNOBORIを利用致します。
施設ごとの検査装置ラインナップ
キャミック城南
キャミックひがし東京
キャミック城北
MRI-1
GE Healthcare
SIGNA Voyager
(超伝導磁石1.5T)
CT
GE Healthcare
Revolution Maxima
(64列マルチスライス)