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椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、椎間板※1と呼ばれる軟骨が背側(上方)に突出した状態のことをいいます。
突出した椎間板によって、脊髄※2が圧迫され、痛みや麻痺などが起きます。

※1 椎体と椎体の間にあり、クッションの役割をしている。
※2 背骨の中を通る、太い神経のこと。

【おもな症状】

突然、発症することもある!

椎間板ヘルニアの症状はいろいろです。痛みだけのこともあれば、後ろ足が立たなくなる麻痺が起きることもあります。 これらの症状が突然起きることもあれば、徐々に悪化することもあります。

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□症状□
1,抱いたときキャンとないた(痛み)
2,じっとして震えている(痛み)
3,後ろ足がふらふらしている
4,後ろ足がたたない
5,失禁          
など
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【好発品種】

軟骨異栄養性犬種??

椎間板ヘルニアが特に多いとされている犬種(好発犬種)には、軟骨異栄養性犬種というものがあります。この犬種は、年齢に関係なく、ちょっとしたきっかけで椎間板ヘルニアを発症することが多いです。

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□好発犬種□
M.ダックスフント  ビーグル シー・ズー   ペキニーズ
フレンチ・ブルドッグ
ウェルシュ・コーギー   
など
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【診断】

MRI 検査では、椎間板や脊髄を画像で確認できます。
したがって病変の位置や椎間板がどれくらい脊髄を圧迫しているかなど、
病気の程度や状態をより詳しく評価できます。

【治療】

【単純レントゲン検査ではわかりません・・・】

簡単にできる単純レントゲン検査では脊髄や椎間板は見えません(造影レントゲン検査という特殊な方法で検査することがあります。
いろいろな画像検査がありますが、脊髄を一番よく見ることができるのがMRI検査です。
上の図は、胸腰部のレントゲン画像です。
胸椎・腰椎などの背骨の形はハッキリと見えますが、脊髄や椎間板は見えません。
犬・猫の場合、頚椎7個、胸椎13個、腰椎7個です。
ちなみに人は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個です。

【MRI検査画像(正常)】

【MRI検査画像(椎間板ヘルニア)】

【椎間板ヘルニアの検査にはMRI検査がおすすめ】