てんかん
「てんかん」は脳の神経細胞に異常な放電が起こることにより、四肢
の突っ張り、全身あるいは部分的な震え、よだれなどの症状がでる病
気です。「てんかん」の原因はいろいろありますが、原因により以下
のタイプに分類されます。
【おもな症状】
①. よだれや嘔吐
②. 四肢が突っ張る(強直性けいれん)・バタバタさせる(間代性けいれん)
③. 全身あるいは体の一部が震える(振戦)
④. 意識がない(意識喪失)
⑤. 失禁
⑥. 体の一部がピクピク動く(ミオクローヌス)
⑦. 口で虫を捉えるような動きをする(フライバイティング)(複雑部分発作)
⑧. 自分の尾を追いかけてくるくる回る(テイルチェイシング)(複雑部分発作)
これらの症状が数分間、連続して複数みられることもあれば、どれか一つだけがみられる
場合もあり、症状は多岐にわたります。
*症状の中にはてんかん以外でみられるものもあります。詳しくは獣医師にお尋ねください
【好発品種】
M.ダックスフント、ビーグル、ゴールデン・レトリーバー、シェルティ、ラブラドール・レトリーバー、シベリアンハスキー、キャバリア など
【診断】
・問診(経過・症状)
・血液検査
・レントゲン検査
・超音波検査
・心電図
・MRI検査など
「てんかん」の診断では原因究明のために様々な検査が必要になります。
特発性てんかんの場合には、検査の結果“すべて異常なし”となってはじめて診断できるのです(除外診断)。
【治療】
【なぜMRI検査が必要?】
MRIは脳の状態を目に見えるよう画像化する検査です。
MRI検査の結果、脳炎や脳腫瘍などの“目に見える”異常が見つかるかもしれません。また結果によっては、その後の治療の進め方が変わる可能性があります。
※MRI検査では脳の状態をより正確に判断するため複数の条件で撮影します。そのため同じ断面でも条件により見え方が異なります。また造影検査によって腫瘍などの病変を検査することができます。
※MRI検査で異常が見つかったとしても炎症なのか腫瘍なのか判断できない場合もあります。
※MRI検査だけで原因の特定はできません。