環軸関節不安定症
環軸関節とは頸の骨である環椎(第一頸椎)と軸椎(第二頸椎)からなる関節で、軸椎から前へ伸びる歯突起といくつかの靭帯で固定されています。
これらの構造が外傷による靭帯断裂や環椎・軸椎・歯突起の骨折あるいは先天的奇形(歯突起形成不全・靭帯の奇形など)などにより不安定になり様々な症状を示す病気を環軸関節不安定症といいます。
【おもな症状】
1.頸部痛(上を向きたがらない・首を曲げたがらない)
2.運動失調(ふらつき)
3.前足と後足の不全麻痺(立てなくなる)
4.呼吸困難
など
【好発品種】
トイ種や小型犬種(チワワ・マルチーズ・ヨークシャテリア等)は先天性の歯突起の欠如や低形成等により起こりやすいと言われています。2 歳以下で起こることが多いと言われていますが全ての年齢で起こり得ます。
【診断】
●症状
●神経学的検査
●X線・CT・MRI検査
など
【治療】
症状の程度により様々です。
*ギブス固定と鎮痛剤の使用
*外科手術
など