SRMA(ステロイド反応性髄膜炎・動脈炎)
※検査を受ける施設・検査内容・オプション・ペットの体重などにより料金は変動します。詳しくは、各施設でご確認ください。
- 犬
- MRI
- CT
- MRI/CTセット
イタリアン・グレーハウンド 6ヶ月齢 未去勢雄 6.5kg
□□□ 主訴 □□□
10日前からどこか痛がって元気がない様子があり、四肢不全麻痺へ進行。NSAIDSに対する治療反応に乏しい。発熱あり。
□□□ 神経学検査 □□□
姿勢 横臥
姿勢反応 四肢で消失
脊髄反射 正常
□□□ 画像所見 □□□
C3〜5椎体レベルの髄膜領域に病変を認める。病変はT2強調画像でやや低〜高信号、T1強調画像で等信号を呈する。造影剤による増強を認め、脊髄実質を全周性に圧迫する。
□□□ 脳脊髄液検査 □□□
脳脊髄液中に、145.2個/μlと顕著な細胞数の増加を認めた。細胞成分は、好中球主体で単核球も確認された。
□□□ 予後 □□□
ステロイドによる治療を開始し、1週間で症状が改善を示し、発症3ヶ月後の現在も治療を継続中。
◆SRMA(ステロイド反応性髄膜炎・動脈炎)◆
SRMA(ステロイド反応性髄膜炎・動脈炎)は、頸部脊髄での動脈炎および髄膜脊髄炎を主体とする病気で、ステロイド治療に反応が良いことから自己免疫性の疾患と考えられています。
頸部の痛みや神経症状と併せて、「若齢発症」「発熱」「CRP上昇」「脳脊髄液中での好中球の増加」などが特徴的で、以前はビーグルやバーニーズマウンテンドッグにみられるとされていましたが、その他の犬種でも報告されています。
SRMAでは頚部脊髄に限らず全身で壊死性の動脈炎がおこると言われており、本症例では下顎骨周囲や咽頭部にも炎症所見を認めました。
▼「髄膜脊髄炎」についてはこちらをご覧ください。
https://camic.jp/column/24_202306/
【検査実施内容】※表記は全て税込価格です。
・MRI+CTセット検査(1 部位、10kg 未満) 126,500円
・MRI造影検査(1 部位、10kg 未満) 12,100円
・MRI部位追加(1部位、10kg 未満) 13,200円
・脳脊髄液検査 12,100円
・点滴処置(20kg未満) 1,650円
・酸素室(10kg未満) 2,750円
CT/MRIセット料金 168,300円(税込)