メールマガジン
キャミックメールマガジンVol.04(2021年10月号)
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キャミックメールマガジンVol.04
2021年10月号
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▼目次▼
【1】医療コラム「脂肪について」
【2】症例報告「脂肪腫」
【3】\\開催予告//オンラインセミナー
「意外と多い門脈体循環シャントの見抜き方と最新の治療法」
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┃【1】医療コラム「脂肪について」
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前回までのコラムの中で、脂肪組織のCT値は-120〜-130HUと低い値を示す
とお伝えしていたと思います。
これは、X線透過性(低吸収性)ということになりますので
私達の目には黒く映ります。
なので、通常の腹腔内脂肪陰影や脂肪腫等は綺麗な黒色として認められます。
ですが、炎症等が生じた場合には少しX線不透過性(やや高吸収性)となり、
CT値も少し上昇し、造影剤により増強される場合もあります。
腫瘍や異物による穿孔等に伴って確認される事が多いですが、
私達の目には少し白っぽく認められ、小さな結節状だったり、腹水と混在した様に見えることもあります。
また、膵臓の形態および周囲の脂肪陰影の見え方によって、膵炎を疑う場合もあります。
▶︎参照画像はこちら
脂肪腫についてですが、CT画像において、
通常の脂肪組織と境界不明瞭なものもありますが、
多くは辺縁に被膜構造があり、内部は造影剤により増強されない腫瘤として認められます。
通常の皮下領域に出来る脂肪腫は飼い主さんが気づき心配されるケースは多いものの、良性腫瘤で深刻化することは少ないと思います。
しかし、巨大化して生活に支障をきたしたり、
筋間/浸潤性脂肪腫の様に痛みを伴うことにより摘出したり、
時には断脚の検討が必要となるケースもあると思います。
検査をご紹介頂く中でも・脂肪腫の手術を検討しているため精査
というケースや、腫瘤があるがFNAで脂肪組織しか採れなかったため
精査・脂肪腫と思ってFNAをしたら、別の腫瘍が疑われたため精査など、様々なケースがあります。
2020年にCT検査を実施した中で、
脂肪腫を疑ってope前検査としての症例は3件、
何かの腫瘤を疑い、脂肪腫だった症例は8件、
脂肪腫に別の腫瘍が混在した症例は1件、
偶発的に脂肪腫を伴っていた症例は50件以上ありました。
また、発生部位ですが、
こんな場所にもできるのかと思う様な稀なケースもありましたので、その一端をご紹介したいと思います。
そして次回以降のコラムでは、前回のお知らせにありました様に各種臓器におけるCT値の変化から疑われる疾患についてお伝えしたいと思います。
□執筆:画像診断本部 副本部長 兼 城南センター長 田頭 偉子(獣医師)
▽参照画像はこちらのURLよりご確認いただけます。
https://camic.jp/column/04_202110/
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┃【2】症例報告「脂肪腫」
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▽▽▽症例1 雑種猫 11歳 避妊雌▽▽▽
【主訴】健康診断で腹腔内の1/3以上を占める腫瘤を認めた。手術検討のため、精査
【経過】6ヶ月程前から、僅かな活動性の低下を認める以外に明らかな症状はなし。ホームドクターにてFNAを実施し、脂肪組織が採取された。
【画像所見】腹腔内に顕著な脂肪組織を認める。脂肪組織の過剰蓄積または腹腔内脂肪腫を疑う。この所見により、腹腔内臓器の圧排を認める。
【その後の経過】摘出手術を実施し、その後は再発兆候なし
【病理】脂肪腫
▽参照画像はこちらのURLよりご確認いただけます。
https://camic.jp/inspection_case/2021_cat_11yr-2/
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▽▽▽症例2 M.ピンシャー 11歳 去勢オス▽▽▽
【主訴】数ヶ月前から右鼻梁部の腫脹を認めるため、精査
【画像所見】鼻梁部(口唇皮下領域)に脂肪腫を疑う所見を認める。周囲骨構造に変化なし。(本病変は、MRI検査においても脂肪を示唆する信号強度であった)
▽参照画像はこちらのURLよりご確認いただけます。
https://camic.jp/inspection_case/2021_dog_11yr-2/
□執筆:画像診断本部 副本部長 兼 城南センター長 田頭 偉子(獣医師)
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【3】☆開催予告☆オンラインセミナー
『意外と多い門脈体循環シャントの見抜き方と最新の治療法』
(酪農学園大学 鳥巣教授)
https://camic.jp/seminar/202112ccseminar/
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===受付開始まで、今しばらくお待ちください。===
セミナーの受付開始は2021年11月15日(月)を予定しております。
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営業時間のご案内
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