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療コラム

MRI/CT検査・画像診断に関して、日常の診察や検査ご予約時にお役立ていただける医療情報をお届けします。

新MRI装置導入への道〜選定編〜

執筆:画像診断本部 学術担当 青木 琴代(獣医師)

こんにちは、キャミック学術担当の青木です。

キャミック城南のM R I装置入れ替えにあたり、7月5日から57日間のお休み頂いております

いつもご利用頂く先生方にご不便・ご迷惑をお掛けしておりますこと、申し訳な気持ちでいっぱいです。

素敵な環境で再開できる様に頑張りますので、少々お待ち頂けると嬉しいです。

 

さてさて今回は城南の新しいMRI装置にかける想いを少しだけお伝えできればと思います。

 

私がキャミックに入社してから12ち、その間2台のMRI装置新規投入がありましたどちらも画像調整に参加してきましたが、機械の選定・購入に関わるのは初めてでちょっとわくわく、いや〜だいぶわくわく!

 

まずは複数のメーカーさんに声を掛け、メーカーの独自技術やアピールポイント、他社との違いなどを説明してもらい、いくつか候補をピックアップします。

次に工場見学です。各メーカーへ行ってきました。実際に機械を見て、こちらのリクエストを伝え撮影してもらいます。キャミックは画像診断センターですので、新しい試みのMRI装置を購入したい訳です。

 

難しいのは動物のサンプル画像がないということ。なので、先発機種の画像を参考にしたり、日頃調整や練習で使用している静物を撮影して検討します。

 

 

メーカー技術者の方と “あーでもない、こーでもない” 試していく時間はアドレナリン出まくりです!思わず技術者の方が握っているマウスを横取りしそうになります。

どうしましょう、工場見学しているうちに、他に欲しい機種が出てきてしまいました

 

 

既存施設に新しい装置を導入するにはいくつハードルがありますMRI装置を置けるスペースがあるだろうか?装置をこっち向きに置けないか?PC操作室は確保できるえっ、CT室を移動しないといけない!? など。そして最難関の金額交渉も待ち構えています

 

この辺の交渉は今まで数々の試練を乗り越えてきた当社営業本部長の腕の見せ所です。何度も何度もメーカーさん・工務店さんと交渉し、時に嫌な顔をされつつ動物医療に貢献するためという、ただその思いを胸に辛抱強く交渉を重ね、なんとか問題をクリアできました、ふぅ。

そしていよいよ、緊張の社内プレゼンです。プレゼンの場には、当社の経営を取り仕切る面々が待ち構えています。中には獣医師ではない方もいます。そんなメンバーに対して、このまま低磁場MRIを継続するのか?高磁場MRIならどの機種にするのか?

メリット・デメリットをまとめて話していきます。

どの機械もすばらしいので、何のメリットを取り、デメリットを避けるかという事。

 

 

MRI装置本体はもちろんですが、受信機(コイル)、撮像方法や時間、AIの感度、調整項目など、選択は多岐に渡ります。

思い返せばあの日、工場見学をしたその日から(私が)希望する機種は決まっていました(笑。

どうか、面白い調整ができます様に

プレゼンの場ですぐに結論が出るわけではありません。経営と現場、どちらの思惑が会社の未来にとって最善なのかは誰にも分かりません

あとは当社経営陣が予算や工事日程、私たちの想いを載せて、決定するだけです!!

 

次回に続く・・・・