メールマガジン
キャミックメールマガジンVol.48(2025年9月号)
□■━━━━━━━━━━━━━━■□
キャミックメールマガジンVol.48
\\2025年9月号//
□■━━━━━━━━━━━━━━■□

2025年7月、動物検診センターキャミックは、おかげさまで創業20周年を迎えることができました。
この節目を迎えられましたのも、日頃よりご利用いただいている動物病院の皆さま、ならびに関係者の皆さまのご支援の賜物と、心より感謝申し上げます。
当センターは2005年、日本初のMRI・CT画像診断に特化した施設としてスタートいたしました。
「動物たちの声なき声に耳を傾け、一頭でも多くの命を救いたい」という想いのもと、これまでに累計89,000件を超える検査を行い、2,600を超える病院様にご利用いただいております。
この実績は、皆さまからのご信頼と、私たちが積み重ねてきた技術力の証であると自負しております。
これからも技術とサービスの向上に努め、獣医療の発展に貢献し続けてまいります。
引き続き、変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
また、創業20周年を記念し、皆さまへの感謝の気持ちを込めて、以下の特別コンテンツをご用意いたしました。
☆創業20周年を記念した特設ウェブサイト
https://camic.jp/20th/
☆創業20周年 特別連載コラム
https://camic.jp/column/48_202509/
☆創業20周年 特別セミナー(全3回)
https://camic.jp/seminar/20thseminar/
これまでの歩みや私たちの想い、そして未来への展望をさまざまな形でお届けしております。ぜひご覧いただき、私たちキャミックの現在とこれからに触れていただけますと幸いです。
▼創業20周年記念特設ウェブサイトへ▼
https://camic.jp/20th/
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
▼目次▼
【1】創業20周年 特別連載コラム
「T2*強調画像(T2*WI)とは?」
【2】\\申込受付中//
創業20周年 特別セミナーのご案内

2005年、当社は中古医療機器の有効活用というアイデアから生まれたベンチャー企業としてスタートし、今年で20年目を迎えることができました。日本でベンチャー企業が10年存続する確率は約6.3%、20年存続する確率は0.3%だそうです。スタートから、少しずつ少しずつ歩み続けた諸先輩方には尊敬と感謝しかありません!!
→創業20周年の歩みをまとめた特設WEBサイトを開設しました。こちらもぜひご覧ください。
彼らの役割を引き継ぎ始めたのが2016年のひがし東京の引越しの時からです。念願の3T MRI導入!私も若かったので生意気なことも言ったり、譲れない戦いを繰り広げたり、今ではいい思い出です(笑
そこから9年間、当社の技術が歩み留まらぬように、獣医療の進歩に遅れないよう、ずっと自分自身を追い込んできた様に思います。
今後も、主治医の先生方の一助となれる様に今までと同じく進化していくことをお約束したいと思います。
ちなみに現在当社で導入しているのは全て新品の機器です。
さて、今回のコラムからは20周年記念企画として、この10年間における技術の進歩をシリーズ形式でご紹介していきたいと思います。
最初にご紹介するのは「T2*強調画像(T2*WI)」です。
2012年1月、当社にとって初めての高磁場MRIがキャミック埼玉に導入された後、血腫の診断に重要だという情報もあり、2013年から徐々にT2*WIの撮影を開始しました。もともと低磁場MRIでも撮影はできたのですが、当時はその重要性を理解できておらず、撮影することはありませんでした。今では頭部MRI検査では日常的に行っているシーケンスの一つです。
T2*WIは“ティーツースター強調画像”と読みます。最も知られているT2強調画像(T2WI)と磁化率効果の両方を反映した画像で、GRE法(gradient echo)が用いられます。GREは磁場強度に激しく依存しますので高磁場のT2*WIは驚くべき鮮明さでした!

磁化率効果って??
物質ごとの「磁場の引きつけやすさの違い」によって、局所的に磁場が乱れることです。
MRIは非常に均一な強磁場を使っていますが、体内の鉄(出血)・カルシウム・空気・金属など、磁場への反応性(磁化率)が違う物質があると、その周囲の磁場が乱れます。この乱れによりプロトン信号が消え、MR画像では低信号を示します。
これを応用し、T2*WIは出血の評価において優れた検出感度を発揮します。
磁化率効果が強く出る代表的な物質は?
• 脱酸化(デオキシ)ヘモグロビン(acute phase)
• メトヘモグロビン(subacute phase)
• ヘモジデリン(chronic phase)
• カルシウムや空気、金属異物
上記は全て、T2*WIで低信号(黒)として描出されます。
これがどう病気に関係するか?
出血する(血管外へ出ると)とヘモグロビンはオキシヘモグロビン→デオキシHb→メトHb→へモジデリンと変化します。T2WI/T1WIを併せることで、まずは出血であることを、次に出血した時期を予測する事が可能となります。

では実際の症例を紹介したいと思います。
症例紹介(1)
〈症例 〉Mix dog 12歳 避妊雌
〈主訴〉5日前に初発発作→重積発作 その後も徘徊やトイレの失敗など行動異常あり
MR画像所見
梨状葉に血腫を疑う

周囲に広く浮腫や発作性脳損傷を疑う所見+脳回や脳溝に沿って造影増強
(これは脳炎ではない?脳腫瘍ではない?)

ということで3ヶ月後のフォローアップへ

出血も小さくなりましたが、周囲の浮腫や発作性脳損傷は顕著に縮小し、増強される領域も消失しました。腫瘍でも脳炎でもなくてよかったです!
症例紹介(2)
〈症例 〉T.プードル 12歳
〈主訴〉着地に失敗し頭部を殴打
MR画像所見
後頭部体表に皮下血腫を疑う

症例紹介(3)
〈症例 〉T.プードル 1歳
〈主訴〉台から落下
MR画像所見
後頭葉領域に硬膜下血腫を疑う

症例紹介(4)
〈症例 〉チワワ 12歳
〈主訴〉3ヶ月前に心臓血管肉腫の診断、痙攣発作
MR画像所見
脳実質全域に血管肉腫の転移を疑う

いかがでしたでしょうか?
脳実質血腫だけでなく、色々な出血診断に使っています。また時期がある程度絞れるので、急な神経症状の原因として妥当かどうかの判断に重要な役割を果たします。
さて次回は、膝関節のMRIについて、現在の状況をお伝えしたいと思います。実はT2*強調画像もつかっているんです。
執筆:画像診断本部 学術担当 青木 琴代(獣医師)
▼過去のコラムを見る
https://camic.jp/column/
おかげさまで、当社は創業20周年を迎えることができました。
これまで支えてくださった皆さまへの感謝の気持ちを込めて、オンラインによる特別セミナーを企画いたしました。
本セミナーでは、動物医療の現場で注目されている疾患や臨床課題をテーマに、実践的かつ学術的な視点から全3回にわたってお届けします。
臨床での経験や画像診断の最前線、そして研究の成果を通じて、
獣医療の「いま」と「これから」を共に考える機会となれば幸いです。
【第1回】
松永 悟先生
(株式会社キャミック代表取締役/日本動物高度医療センター脳神経科・整形科 科長)
・配信期間: 2025年 9月18日(木) から12月26日(金)
・テーマ:「進行性脊髄軟化症への対応」
【第2回】
戸島 篤史先生
(日本小動物医療センター 画像診断科 科長/合同会社 RADLINE 代表)
・配信期間:2025年10月 9日(木) から12月26日(金)
・テーマ:「ここ5年で気になる病気」
【第3回】
長谷川 大輔先生
(日本獣医生命科学大学 獣医放射線学研究室 教授)
・配信期間:2025年10月30日(木) から12月26日(金)
・テーマ:「最近話題の神経疾患」
▼詳細・お申し込みはこちら
https://camic.jp/seminar/20thseminar/
\\ぜひご覧ください //

最新の画像診断トピックスや、よくある症例の解説など、臨床に役立つ内容を掲載しています。
「この症例、画像検査が必要かも?」
「予約前にオーナーにどう説明すればいい?」
「MRIとCT、どう使い分けるべき?」
そんな日々の疑問に、当センターの獣医師がわかりやすく解説。検査のポイントや撮影例、診断に至るプロセスなど、臨床で使える情報が満載です。
▼コラムを読む
https://camic.jp/column/

当センターの獣医師が、MRI/CT検査・画像診断について動画で解説しています。
読影はキャミックに任せたいけど、飼い主さまにはもう少し詳しく伝えてあげたい、
という主治医さまにぜひご覧いただきたい動画です。
『動画で分かるMRI・CT検査』
《CT編》第3回 今更聞けないCTのこと【上級編】(7分38秒)
・其の壱 心臓はブレるよね?
・其の弐 コンソリデーション
・其の参 CTの弱点は?
1,診断に動きが必要な場所、2,神経系、3,乳糜胸
《MRI編》第3回 画像を見る【脳】(10分45秒)
・ポイント(見る順番・見るポイント)
・症例1(3歳 フレンチ・ブルドッグ)正常画像
・症例2(5歳 チワワ)脳炎
・脳炎の診断ポイント
・症例3(10歳 パグ)小脳梗塞
・梗塞の診断ポイント
・症例3(7歳 柴犬)脳腫瘍
・腫瘍の診断ポイント
・脳炎 vs 梗塞 vs 腫瘍
・まとめ
その他、CT編・MRI編それぞれ4回に分けて解説しております。
▼動画を見る
https://camic.jp/movielist/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇ JARMeCグループのご紹介 ◇◆
JARMeCグループは、犬・猫向けの二次診療サービスを中心に病院を展開し、動物医療の技術向上と人と動物の健やかなくらしに貢献する医療グループです。
※二次診療とは、かかりつけ医から紹介を受けて行う、より専門的な診療、あるいはその機関を指します。
▼JARMeCグループについて
https://jarmec.jp/?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=camic20Anniv
JARMeCグループ関連事業
動物医療の可能性を広げるため、二次診療のみならず、様々な取り組みを行っています。
▼動物検診センターキャミック
https://camic.jp/
▼酸素ハウス テルコム
https://www.terucom.co.jp
—————————————————–
【発行】動物検診センターキャミック
□キャミック城北 https://facilities.camic.jp/johoku
□キャミックひがし東京 https://facilities.camic.jp/higashitokyo/
□キャミック城南 https://facilities.camic.jp/jonan
****************************************************
◆ご意見・お問い合わせはこちらから camic_club@camic.jp
※営業時間 9:00から18:00(土・日・祝日を除く)
※営業時間外のお問い合わせやご質問内容によって、ご回答が翌営業日以降になる場合がございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行:株式会社キャミック (動物検診センターキャミック)
神奈川県川崎市高津区久本3-5-7 新溝ノ口ビル3階
e-mail:camic_club@camic.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
