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キャミックメールマガジンVol.18(2022年12月号)

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キャミックメールマガジンVol.18
\\2022年12月号//
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今年も1年間、キャミックメールマガジンをご愛読いただきありがとうございました。
これからも皆様のお役に立つメールマガジンを目指して努力して参りますので、何卒よろしくお願いいたします。
来年も皆様にとって良い年になるようお祈り申し上げます。

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動物健診センターキャミックは
12月31日(土)~1月3日(火)は年末年始のため、通常の検査は休診となります。

緊急を要する患者様については、下記の施設にて検査を承っております。
【年末年始 営業日・営業施設】
2022年12月31日(土):キャミック城北
2023年1月1日(日):キャミックひがし東京
2023年1月2日(月):キャミック城南
2023年1月3日(火):キャミック城北

※休診日でも、お問い合わせ・電話予約は承っております。
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▼目次▼
【1】医療コラム「拡散強調画像」
【2】症例報告「膿瘍」
【3】\\1月末まで配信中//
『X線・超音波でわからなかったこと、CTでわかったこと』
(戸島 篤史 先生)
【4】電話相談随時受付中

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┃【1】医療コラム
┃ 「拡散強調画像」
┃ https://camic.jp/column/18_202212/
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今回はT2*強調画像に続いて、少し特殊な撮像方法であり、非常に優秀な拡散強調画像についてお伝えしたいと思います。
10年前MRIを始めた当時は、ガサガサしてよく分からない!と思っていました。
あの時の自分を叱責したいです。

拡散強調画像(以下DWI)はT2強調画像の仲間で、撮影するとADCという画像がセットで表示されます。
体中の水素原子は常に不規則に運動しており、これをブラウン運動と呼びます。この動きを画像化したのがDWIです。非常に微小な動きを画像化しますので強い磁場が必要です。
ADCは動きの程度を定量化したもので、必ず一緒に読影します。

ある病変の中では、水素原子のブラウン運動は抑制されます。
例えば、脳室は脳脊髄液が貯留しており、沢山の水素原子が自由に動き回っています。一方粘稠度の高い液体の中では水素原子は動き辛くなります。
この“動き辛い状態” = “拡散し辛い” = “拡散低下” と表します。

拡散の低下で診断できる代表疾患は以下です。
① 急性期の脳梗塞
② 膿瘍
③ 細胞密度の高い腫瘍(リンパ腫や悪性度の高い腫瘍など)

DWIが最も有効な急性期脳梗塞をMRIとシェーマで説明したいと思います。
血管が詰まると(梗塞)、細胞性浮腫の状態となります。細胞の間は狭くなり、細胞間質にある水素原子は動きが妨げられます。
MRにて、小脳右側にT2強調画像で高信号(白)の領域が認められます。DWIではより顕著な高信号(白)を示し、ADCにて低信号(黒)となっております。
ADCが低信号という事は、この領域の拡散が低下していると読みます。
症例は四肢のふらつきが主訴でしたが、2週間後には無治療にて症状が改善しています。

□執筆:画像診断本部 学術担当 青木 琴代(獣医師)

▼画像はこちらからご覧いただけます。
https://camic.jp/column/18_202212/

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┃【2】症例報告
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□■症例1■□膿瘍
ヨークシャー・テリア 10歳 去勢雄 1.96kg

【主訴】1週間前より徐々に右側/眼瞼が腫れてきた。
口を開けると痛がっており、食欲不振
腫れが少し引いた気がする

【神経学的検査】右眼瞼運動性の低下、瞳孔不対称、右眼球の生理的眼振低下

【画像所見】
右側頭部に内部増強効果の乏しい袋状の構造物を認める(T2強調画像/FLAIR画像:高信号、T1強調画像:低信号)【黄色丸】。
病変は拡散強調画像で高信号を示し、ADCにて拡散低下が示唆される。
側頭病変側の髄膜領域は造影増強を認める【赤矢印】。
眼球周囲の筋肉も造影増強と腫脹を呈す。

▼画像はこちらからご覧いただけます。
https://camic.jp/inspection_case/202212_dog/

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【3】オンラインセミナー開催のご案内
『X線・超音波でわからなかったこと、CTでわかったこと』
講師:戸島 篤史先生
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キャミックでは、動物病院で働く先生方の診察にお役立ていただく為に、各領域の著名な先生方をお招きし、画像診断に関連したセミナーを定期的に開催しております。
無料のオンライン配信ですので、PCとネット環境さえあれば いつ・どこでもご視聴いただけます。ぜひ、下記のURLよりお申し込み下さい。

◎講師:戸島 篤史先生
(公益財団法人 日本小動物医療センター 画像診断科 第一画像診断科科長)

◎動画配信期間:
2022年12月19日(月)から2023年1月31日(火)まで

◎講義時間:約140分
◎受講料:無料

詳細・お申し込みはこちら

X線・超音波でわからなかったこと、CTでわかったこと

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|【4】電話相談 随時受付中
|CT/MRI検査・画像診断でお困りの先生をサポートいたします!
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主治医様からのご質問に対して、当センターの獣医師が丁寧にお答えします。

疑っている疾患・症状・何をお知りになりたいのか・今後どのような治療をお考えなのかをお伺いし、最適な検査をご提案いたします。
ご相談だけでも構いません。お近くの施設まで、お気軽にお電話ください。
お電話は朝9時から夜8時まで承っています。

< 城 北 >TEL:048-606-3732
< 城 南 >TEL:03-5752-5033
<ひがし東京>TEL:03-6808-2139

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◆飼い主さま向けのパンフレットをご希望の方はこちらからお申し込みください。

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◆動物検診センターキャミックのご案内・無麻酔CT検査のご案内動画

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□《NEW!》キャミック城北  https://facilities.camic.jp/johoku
□キャミックひがし東京  https://facilities.camic.jp/higashitokyo/
□キャミック城南  https://facilities.camic.jp/jonan
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