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ールマガジン

キャミックメールマガジンVol.01(2021年7月号)

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キャミックメールマガジンVol.01
2021年7月号
\\\創刊号///
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キャミックメールマガジン創刊号です。

▼目次▼
【1】メールマガジン創刊にあたって
【2】医療コラム「CT画像の基本と画像表示」
【3】症例報告「腹膜横隔膜心嚢膜ヘルニア」
【4】セミナー開催のご案内(日本大学 枝村教授)
「日常よく遭遇する歩行異常の診断とCTやMRIの使いどころ」
【5】お知らせ

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┃【1】メールマガジン創刊にあたって
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日頃は動物検診センターキャミックをご利用頂き、誠にありがとうございます。

キャミックでは、これまで「ニュースレター」を通じ画像診断に関する医療情報や
統計情報をお届けしてまいりましたが、より手軽に、いつでもご覧いただけるようWEBメールへと形式を変更し、今回より「メールマガジン」として新たにスタートすることになりました。

CT・MRI検査・画像診断に関する医療コラムや、セミナー情報・施設からのお知らせなど、定期的にさまざまな情報を配信してまいります。日常の診察にお役立ていただける情報をお届けできるよう、獣医師・スタッフ一同精進して参ります。
今後ともご愛読のほどよろしくお願いいたします。

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┃【2】医療コラム「CT画像の基本と画像表示」
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キャミックで検査を行った症例にはもれなく所見書やフィルムと一緒に画像データ(DVD-R)をお渡ししています。

このデータはDICOM(Degital Imaging and Communications in Medicine)という
規格のデータで専用のDICOM viewer(ソフトウェア)がないとパソコンで見ることはできません。その為、実際にパソコンに読み込んで画像をご覧になっている先生は多くないかもしれません。また「画像の見方がよくわからないから」という理由でデータを
見ていない先生もいるかと思います。

そこで今回から数回に分けて、CT/MRI画像の基本的な見方をご紹介していきたいと思います。

画像を「診る」のには相応の知識や経験が必要ですが、ちょっとしたポイントを押さえれば「見る」ことはそんなに難しくはないと思います。同時にCT/MRI症例紹介も行いますので合わせてご覧ください。

【CTの基礎】
1.CT基礎知識
①CT値:水を「0」、空気を「-1,000」とし、X線吸収率を数値化したもの。

②ウィンドウ値:WW(window wide)とWL(window level)の2つの数値がある。パソコンで画像を見る際は見たい部位によって適切なウィンドウ値を選ぶ。
[例]
・腹部臓器 WW:300 WL:50
・肺実質  WW:1800 WL:-400
・骨    WW:2000 WL:500
※使用するDICOM viewerによって若干数値は異なります

③raw data(ローデータ):“生データ”とも言い何も手を加えられていない最初のデータ。画像として見ることはできない。

④Reconstruction(リコン):画像再構成のこと。Raw dataをリコンし画像として見えるようにする処理のこと。リコンするときは「軟部条件」や「肺条件」「骨条件」など見たい部位に応じてリコン条件を設定する。

⑤画像の表示方法
・MPR Multi-Planar Reconstruction:多断面再構成。パソコンで画像を見るときには比較的よく使う。任意の断面をみる方法。
・ボリュームレンダリング:いわゆる3D画像のこと。
・MIP Maximum Intensity Projection:最大値投影処理。任意の厚さの断面において最大値を描出する方法。奥行きのあるような画像表示で血管を強調した時などに用いる。
(執筆:画像診断本部長 伊藤)

▽医療コラムはHPでもご覧いただけます

CT基礎知識〜CT値・WW・WL・MPR・MIP〜

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┃【3】症例報告「腹膜横隔膜心嚢膜ヘルニア」
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犬・猫どちらにも見られる先天性心膜疾患で、胚の発育異常によって生じると考えられています。当施設での過去3年間の統計を見てみると犬13頭、猫14頭でした。

当施設に来る症例で多いのは「避妊・去勢手術前のレントゲン検査で偶然見つかった」という無症状のケースですが、咳・呼吸が速いなどの呼吸器症状がある場合、嘔吐など消化器症状がある場合などがありました。

逸脱する臓器で多いのが肝臓と言われておりますが当施設においても肝臓だけの場合や腹腔内脂肪も同時に逸脱しているケースがほとんどでした。その他には、胃や消化管、脾臓が逸脱しているものもありました。

腹膜横隔膜心嚢膜ヘルニアのCT画像では、「逸脱した臓器種類とその大きさ」「周囲肺実質の状態」「胸水・心嚢水貯留などの有無」「その他奇形の有無」などの評価が行えます。

(執筆:画像診断本部長 伊藤)

▽より詳しい症例報告はこちらから

雑種猫 未去勢雄・6ヶ月・4.2kg

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【4】オンラインセミナー開催のご案内
『日常よく遭遇する歩行異常の診断とCTやMRIの使いどころ
〜正確な診断をするための手順を習得しよう〜』
(日本大学 枝村教授)
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セミナー動画配信期間:2021年9月1日(水)から9月30日(木)

▽セミナー詳細・お申し込みはこちら

日常よく遭遇する歩行異常の診断とCTやMRIの使いどころ

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【5】お知らせ/ご案内
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動物検診センターキャミックでは、新型コロナウイルス感染症の現況を踏まえ、
感染予防・拡大防止の観点から
週2日(ひがし東京のみ週1日)定休日を設けさせて頂いております。
ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご了承の程、よろしくお願いいたします。
*休診日でも、お問い合わせ・電話予約は承っております。

▽休診日カレンダー

休診日のお知らせ(2021年6月28日)

▽当施設の新型コロナウイルス感染防止対策について

安心してご来場いただくために(当施設の新型コロナウイルス感染防止対策について)

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TONARIサービスをご活用ください
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「TONARI(トナリ)」とは、株式会社NOBORIが提供する、医療情報クラウドサービスです。
キャミックの4施設にクラウドシステムを構築しており、
キャミックをご利用頂く動物病院さまは、キャミックが発行する証明書を
インストールするだけで、クラウド機能を利用し、画像データの閲覧・ダウンロードが可能となります。

▽ご利用者様の声
・オーナーが来院する前に画像と所見書が確認できるので、治療方針をじっくり検討できる
・画像を見ながらキャミックからの診断報告を聞けるので、わかりやすい
・設定も簡単にできた。無料なので、導入しやすい。

◆サービス詳細・お申し込みはこちらから

TONARIについて

□■NEWS
第46回獣医神経病学会(オンライン)にて当施設のCMを配信中!

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