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ットの病気と検査

ペットの様子がいつもと違う、もしくは痛そう・苦しそうなそぶりを見せたら、
それは身体に異変が起きているというサインです。
そのままにせずに、かかりつけの動物病院へご相談ください。

環軸関節不安定症

【おもな症状】

1.頸部痛(上を向きたがらない・首を曲げたがらない)
2.運動失調(ふらつき)
3.前足と後足の不全麻痺(立てなくなる)
4.呼吸困難
など

【好発品種】

トイ種や小型犬種(チワワ・マルチーズ・ヨークシャテリア等)は先天性の歯突起の欠如や低形成等により起こりやすいと言われています。2 歳以下で起こることが多いと言われていますが全ての年齢で起こり得ます。

前庭疾患

【おもな症状】

前庭疾患では下記のような特徴的な症状が見られます。
1. 頭部が左右どちらかに傾いている(斜頚)
2. 眼球が横または縦に揺れる(眼振)
3. 同じとろをぐるぐる回る(旋回運動)
4. 歩き方がぎこちない(運動失調)
5. 黒目が正面を向いていない(斜視)
など

【好発品種】

特にありませんが、耳の炎症がおきやすい品種や高齢動物に比較的多くみられます。
アメリカン・コッカースパニエル、柴、シーズー、フレンチブルドック、スコティッシュフォールド など

脊髄軟化症

【おもな症状】

椎間板ヘルニアに伴って発症することが多く、下記のような症状がみられます。
1. 突然、後足が立てなくなる(後肢麻痺)。←椎間板ヘルニアを疑う
2. 徐々に前足の動きもおかしくなってきた。←進行性を疑う
3. 前足、後足とも動かず、寝たきりの状態(四肢麻痺)。
4. 呼吸が苦しそう。

【好発品種】

椎間板ヘルニアに伴って発症することが多いので、好発犬種も椎間板ヘルニアと同じです。ただし、これら以外の犬種でも発症することはあります。
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□好発犬種□
M.ダックスフント、シーズー
フレンチ・ブルドッグ、ビーグル
など
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脊髄梗塞

脊髄梗塞

【おもな症状】

なんの前触れもなく、急に発症します。
① 突然の片側麻痺(左右差がある麻痺)あるいは両側麻痺がおこる。
② 痛みがない場合が多い(全体の70%)。
③ 発症してから48 時間が過ぎると症状の進行がほとんど見られない。
④ 1 ヶ月以上続いて見られた症状は、生涯を通じて見られるといわれる。
*症状は病変の場所や程度により変化します
*梗塞が起きた場所(頸部から腰部)によって、麻痺の起きる肢が変わります
([例] 頚部⇒前肢、あるいは前後肢の麻痺、腰部⇒後肢の麻痺 など)

【好発品種】

どんな犬種にも起きる病気です。
猫にもときどき起きることがあります。
また、年齢には関係なく発症します。
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□好発犬種□
M.シュナウザー
ジャーマン・シェパード
シェットランド・シープドッグ
ヨークシャー・テリア
など
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肺腫瘍

【おもな症状】

肺の病変が大きくなるまでは、症状が出ないこともありますが、下記の症状が出た場合には肺の腫瘍が疑われます。

1. 咳をする。
2. 呼吸が苦しそう。
3. 発熱。
4. 元気がない。
5. 体重が減ってきた。
6. その他 原発性疾患の症状
↓例えばこんな症状・・・
・足の骨肉腫;足をつかない。
・脾臓の血管肉腫;貧血でふらふらする。
・口腔内のメラノーマ;口の中にできものがある。
・鼻腔内の扁平上皮がん;鼻汁・鼻出血。鼻が膨らんできた。
・乳腺がん;乳腺にしこりがある。
など

【好発品種】

性別や品種による差はありませんが、8〜9歳以上の犬と猫に多く発生します。また、ボクサーに多く発生するといわれています。

異物誤嚥

【おもな症状】

1. 元気消失
2. 食欲不振
3. 嘔吐・下痢
4. 消化管の完全閉塞があると便秘
5. 腹痛(腹膜炎を併発した時は激しい腹痛)
6. 無症状
など

【好発品種】

特にありません